そんな、妄想話。←(自重してます)
今日のこいつは少し違った。
いつもの穏やかなやり方がまるで全部嘘だったみたいに、
激しかった、何もかも。
「…やっ、だ……セト…////」
無意識のうちに、唇と両手がセトを拒む。
「…どうして嫌がるんすか?いつもは素直に受け入れてくれるのに」
そう俺に聞いてきた目の前の君は、優しさの欠片も感じられない笑顔を浮かべた。
セトらしくない。
その笑顔に俺は、嫌悪感を覚えた。
怖い。
このままヤってしまったら、何もかもをめちゃくちゃにされそうで。
「…どうして俺じゃないんすか」
ポタッ、と何かが頬にあたった。
…みず?
泣いていた。
セトが。
笑ったまま、泣いていた。
「…どうして、なんすか」
あぁ、やめてくれ。
「俺だって、伸太郎さんの事満足させてあげられるっす…ッ」
そんな目で、声で、態度で
「…こんなに愛してるのに……!」
そんな可愛く泣かれたら、俺は-…。
また君を、傷つけたくなる。